2019J1リーグ第4節
日時：3月17日(日) 17:03キックオフ
会場：Shonan BMW スタジアム平塚
湘南ベルマーレ 2-1 ベガルタ仙台
J1リーグ戦の前節は鹿島アントラーズにアウェイで0-1の敗戦。鹿島戦から中3日で行われたルヴァンカップグループステージ第2節の横浜F・マリノス戦では新加入のFW指宿洋史選手、MFレレウ選手のそれぞれの加入後初ゴールで2-0と勝利し、公式戦の連敗を3で止めた我らが湘南ベルマーレ。
マリノス戦から中3日で行われた今節は、開幕からリーグ戦未勝利のベガルタ仙台をホームに迎えての一戦。昨年の公式戦では4試合を闘って1勝3敗という結果をに終わり、相性の悪さを露呈しましたが、公式戦連勝と開幕戦以来のリーグ戦勝利に向かって目の前の試合に臨みます。
試合を序盤から優位に進めたのはホームのベルマーレ。リーグ戦今季初先発のチーム最年長FW梅崎司選手、J1リーグ戦初先発の高卒ルーキーMF鈴木冬一(といち)選手、JFL(4部相当のリーグ)のFC今治から期限付き移籍で加入し、J1リーグ初出場初先発を果たしたDF小野田将人選手といった、ベテランと若手のフレッシュな存在の選手たちがそれぞれの持ち味を発揮し、仙台ゴールに襲いかかります。
FW山﨑凌吾選手、MF松田天馬(てんま)選手といった開幕から主力選手として活躍している選手たちも積極的にゴールを狙う中、前半終了間際の43分でした。
ベルマーレの最終ライン、3バックの左に位置する小野田選手が自らドリブルを仕掛けてボールを仙台陣内へ運んでチャンスを演出。
小野田選手はゴール前へ侵入する素振りを見せながらも、左サイドへ大きく開いてボールをもらう動きを見せた山﨑選手へとパス。ボールが山﨑選手の元へ渡ると、パスを出した小野田選手はスピードに乗ったまま仙台ゴール前へ突撃。
山﨑選手からのクロスを受けた小野田選手が滑り込みながら右足でシュートを放つと、小野田選手の蹴ったボールはベガルタ仙台の守護神にして日本代表にも選出されたGKシュミットダニエル選手の手をかすめてゴールに吸い込まれます！小野田選手の嬉しいJ1リーグ初ゴールでベルマーレが先制点を奪います。
陣地が入れ替わった後半、ベルマーレの勢いは止まる事を知りません。後半18分、左サイドから梅崎選手が得意のドリブルで得点への道を開拓すると、ペナルティーエリア中央付近で梅崎選手からのパスを受けたのは、3バックの右に位置する山根視来(みき)選手。攻撃参加していた山根選手は、梅崎選手からのパスを受け取ると、寄せてきた仙台ディフェンダーの間合いを巧みに外して左足を一閃！山根選手の華麗なミドルシュートが仙台ゴールに突き刺さり、ベルマーレのリードは2点に広がります。
後半40分、ベルマーレは仙台のFWハモン・ロペス選手にヘディングシュートを決められて、1点差に詰め寄られますが、最後まで集中が途切れることはなく、試合は2-1で終了。
公式戦の連勝を飾るだけでなく、リーグ戦では開幕戦の北海道コンサドーレ札幌戦以来の勝利を挙げました。
チームに故障者が続出している最中、リーグデビュー戦で初ゴールを挙げた小野田選手、公式戦4試合連続出場を果たした高卒ルーキーの鈴木冬選手といった“経験のない”若手選手たちの台頭は本当に嬉しいことです。
実力のある選手たちが揃えばそれはそれで良いのですが、みんながみんなそうではありません。実力も経験もないからこそ、失敗と成功を繰り返して自分の実力を積み重ねていく。
誰にどんなことが起きるかなんて、誰もわからない。だからこそ、挑戦する。その時のタイミングが合うか合わないかなんて、挑戦してみないとわからない。
自分らしさとほんの少しの勇気が、現実を、そしてゆくゆくは世界を変えていくのではないでしょうか？
ここからはインターナショナルマッチウィーク(各国の代表戦が行われる期間)に突入し、リーグ戦は約2週間の中断期間に入ります。
ベルマーレの次節の相手は清水エスパルス。今季のリーグ戦は未だに勝利がありません。
そして、次回ホームゲームの際の対戦相手はジュビロ磐田。
J1リーグの18チーム中、清水は現時点で17位、磐田は16位と苦しんでいますが、生き残る為には勝って蹴落とすしかありません。
新年度、新生活が始まる4月、日常に刺激を生みたいと思っていらっしゃる方々は是非ともホームスタジアムへ足を運んでいただき、地域と自分の人生のプライドを掛けて一心不乱にサッカーと向き合うベルマーレ戦士にスタンドから熱い声援を送ってくれれば、と願っています。
次節：3月31日(日) 14時00分 vs清水エスパルス@IAIスタジアム日本平
次回ホームゲーム：4月6日(土) 16時00分 vsジュビロ磐田@Shonan BMW スタジアム平塚
記者サポーター：佐々木 駿