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2019JリーグYBCルヴァンカップ グループA 第6節
日時:5月22日(水) 19:03キックオフ
会場:Shonan BMW スタジアム平塚

湘南ベルマーレ 2-2 北海道コンサドーレ札幌

直近の公式戦のJ1リーグ第12節、アウェイで行われた浦和レッズ戦は前半に2点をリードされるも、DF杉岡大暉(だいき)選手の放ったシュートがゴールラインを割り、ゴールネットを揺らしながらも得点が認められない、という“世紀の大誤審”というとんでもないアクシデントに巻き込まれます。

しかし、これで奮起したベルマーレ戦士たちは後半から躍動し、途中出場のMF菊地俊介選手が2得点を挙げると、試合終了間際にはDF山根視来(みき)選手が逆転ゴールを決めて、今季のJリーグのベストバウトに選ばれそうな大逆転劇を演じ、日本のサッカー界に強烈なインパクトを残してみせた湘南ベルマーレ。

Jリーグ屈指の強豪チームの浦和レッズを破った勢いそのままに、昨年優勝を成し遂げたルヴァンカップの2年連続でのプレーオフステージ進出を決めたいベルマーレは、予選リーグ最終節となった今節、ホームに北海道コンサドーレ札幌を迎えての一戦となりました。

グループAの4チーム中3位のホームのベルマーレがプレーオフステージに進出するには勝利が絶対条件。
一方で、2位のアウェイの札幌は引き分けでもプレーオフステージ進出が決まる状況にあり、試合開始から、両チーム共に攻守の入れ替えが目まぐるしく変わる展開の試合を見せます。

先制点を奪いたいベルマーレではありましたが、前半38分に札幌FWルーカス フェルナンデス選手に速攻の流れからシュートを決められると、陣地が変わった後半3分にも札幌MF金子拓郎選手に正確無比にコントロールされたシュートを決められ、ベルマーレとしては苦しい状態に追い込まれます。

2点リードされたベルマーレは後半再三にわたって決定機を作り出しますが、前述の浦和戦で“幻のゴール”を決めた杉岡選手はPKを失敗、MF松田天馬(てんま)選手のミドルシュートはクロスバー直撃、後半開始から出場した山口和樹選手の2本のシュートはいずれも札幌GK菅野孝憲選手のファインセーブで防がれ、チャンスを生かすことが出来ません。

それでもベルマーレは後半26分に公式戦2試合連続で後半開始からの出場となった菊地選手が直近2試合で3得点目となるゴールを決めると、試合終了間際の後半45+2分には同じく途中出場のFW野田隆之介選手が泥臭く自身の今季初ゴールを決めて同点に持ち込み、スタジアムの熱狂度が上がります。

2試合連続での大逆転劇を目指してラストワンプレーまで札幌のゴールに迫ったベルマーレでしたが、無情にも試合終了の笛が鳴ってしまい、2-2の引き分けという結果となった為、ベルマーレのルヴァンカップグループステージ敗退が決まってしまいました。

Jリーグカップ連覇の目標は潰えてしまいましたが、2点リードされても2点取って追いついたこと、最後の最後まで諦めない姿勢を貫いたという部分は大きく評価してあげて良いと思います。
ずっと勝ち続ける人や組織はほんの一握りに過ぎませんが、挑み続けることに意義があるということをベルマーレはサッカーというスポーツを通じて示してくれたのではないでしょうか。

次回の公式戦はリーグ戦のアウェイゲーム。
相手は世界の名だたるトッププレイヤーを補強しながらも、重い足踏みが続くヴィッセル神戸との対戦。

その次の試合はホーム平塚で行われる横浜F・マリノスとの“神奈川ダービー”。
確固たる哲学を持った両チームなだけに、バチバチとぶつかり合う熱戦が繰り広げられるのは間違いないでしょう。

Jリーグを盛り上げる金曜日開催の一戦、仕事終わりや学校終わりに是非ともスタジアムへ足を運んで、ベルマーレ戦士たちにご声援を送っていただけたらと思います。

次回ホームゲーム:5月31日(金) 19時00分 横浜F・マリノスvs@Shonan BMW スタジアム平塚

記者サポーター:佐々木 駿

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