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2019J1リーグ第21節
日時:8月3日(土) 19:03キックオフ
会場:Shonan BMW スタジアム平塚

湘南ベルマーレ 3-2 鹿島アントラーズ

前節、アウェイで行われた北海道コンサドーレ札幌との一戦は2-5の敗戦。
リーグ戦5連敗から2連勝と立て直したものの、再び敗戦を喫してしまった我らが湘南ベルマーレ。
2週間の中断の間に福島県でミニキャンプを行い、既存の選手と新戦力の選手を融合させて熟成を測ったベルマーレは、今節ホーム平塚に現在3位につけている鹿島アントラーズとの一戦に臨みました。

1万4000人以上の観客が集まり、満員となったスタジアムは夏特有の暑さとサポーターの熱量に包み込まれ、観ている方も熱が入る試合が展開されます。

2週間の中断期間があったベルマーレと、中2日でリーグ戦の試合に臨んでいる鹿島、というコンディションに差が生じていたであろうこの一戦、試合が始まるとベルマーレが得意の走力を生かした闘い方で攻勢を強めます。

前半に一度だけ鹿島に直接フリーキックのチャンスを与えてしまい、かつてベルマーレでもキャプテンを務めていたMF永木亮太選手にゴールバー直撃のシュートを放たれることはありましたが、ベルマーレは最前線のFW山﨑凌吾選手とFW野田隆之介選手を起点とした攻撃を形成し、果敢にゴールを狙っていきます。

前半終了直前、鹿島ゴール前で直接フリーキックを獲得したベルマーレは、FW松田天馬(てんま)選手が正確な右足のキックでゴールを狙いましたが、このボールはゴールポストに当たって得点はならず。
前半は両チーム無得点のまま終了します。

迎えた後半、先にゴールネットを揺らしたのはホームチームのベルマーレ。
後半4分、素早い攻めを展開するベルマーレは、左サイドを駆け上がったMF杉岡大暉(だいき)選手へパスを送り、杉岡選手が相手の守備陣形が整わないうちにゴール前へ素早いクロスボールを供給。
このボールに走り込んで合わせたのは最前線で身体を張り続けていた山﨑選手。山﨑選手が得意の左足でゴールに押し込んで、待望の先制点を挙げます。

さらに畳み掛けるベルマーレは先制点から3分後に再び速い攻撃を仕掛け、先制点と同じように左サイドを駆け上がった杉岡選手がゴール前でシュート!
杉岡選手の撃ったシュートは相手ディフェンダーに当たって方向が変わったものの、このボールの先に居たのは、この試合の攻撃で素晴らしいアクセントをつけていた野田選手。
懸命に身体を伸ばして右足でゴールに押し込み、2試合連続となる得点を挙げます。
ムードメーカーの野田選手の挙げたゴールで、ホームチームのスタンドの雰囲気がさらに活気付きます。

しかし、試合巧者の鹿島アントラーズがこのままで引き下がることはありませんでした。
前半の動きのなさがまるで嘘のようになくなり、圧力を強めてベルマーレを自陣に押し込みます。
後半16分にスローインの流れから攻撃を展開し、最後はFWセルジーニョ選手が決めて1点を返すと、後半27分には鹿島がPKを獲得。
このPKを途中出場のFW伊藤翔選手が冷静に決めてスコアは2-2。
試合は振り出しに戻ります。

同点に追いつかれてもなおホームゲームで勝ち点3を奪い切りたいベルマーレは、2ヶ月以上もの間、怪我で戦列を離れていたMF岡本拓也選手、前節の前半で負傷交代しながらも試合に間に合わせてきたMF梅崎司選手、先月ベルマーレに加入した新戦力のブラジル人FWクリスラン選手の3人を交代選手として送り出し、質の高い途中出場の選手たちをピッチに入れて勝負にかけます。

同点のまま試合終了かと思われた後半45+6分、劇的な幕切れが待っていました。
試合終了直前にコーナーキックを獲得したベルマーレ。
梅崎選手の正確な右足のキックがゴール前に送り込まれると、このボールに反応したのは最終ラインから攻撃参加をしていたDF坂圭祐選手。
174センチとセンターバックとしては非常に小柄ながら、補って余りある身体能力の高さを生かした打点の高いヘディングシュートを放つと、坂選手のヘディングシュートはゴールバーに当たり、ボールはバーの真下のラインに跳ね返って、ゴールラインを完全に割った状態でゴールネットを揺らし、スタジアムの雰囲気は最高潮の盛り上がりを見せました。

怪我で戦列を離れていて、2ヶ月以上ぶりのリーグ戦出場となった坂選手の今季初ゴールが決勝点となり、ラストプレーでゴールを奪ったベルマーレが鹿島アントラーズを下して3-2の勝利!
ホームゲームは2連勝、勝ち点を26に伸ばし、暫定ではありますが順位を11位に上げました。

怪我した選手が帰ってきたり、新しい選手が入ったり、新天地に活躍の地を求めた選手も居て、チーム事情にかなり変化がありましたが、チームとしてブレない信念、闘い方を貫けたことがこの一勝に繋がったのではないでしょうか。
日程の面でベルマーレがかなり有利だったことも幸いしましたが、そういった面を含めて勝てたのは非常に大きいことだと思うので、この良い経験を次の試合からまたひとつ活かして欲しいところですね!

次回の公式戦は8月7日の水曜日の夜。
昨年のルヴァンカップで優勝したベルマーレと、サッカー王国ブラジルのカップ戦で優勝したブラジルのアトレチコ・パラナエンセとの試合が行われます。

ブラジルのチームとの試合は普段なかなか行われることがないので、多くの新たな発見があるかもしれませんね。

暑過ぎる夏ではありますが、夏の暑さよりも清々しく、心を奮い立たせる熱い時間を過ごせる空間が平塚市にはあります。
是非ともスタジアムに足を運んでいただき、ベルマーレ戦士に多大なる声援を送っていただけると非常に嬉しいです!

次回公式戦:8月7日(水) 19時00分 vsアトレチコ・パラナエンセ@Shonan BMW スタジアム平塚

J1リーグ戦次節:8月11日(日) 19時00分 vsジュビロ磐田@ヤマハスタジアム

J1リーグ戦次回ホームゲーム:8月17日(土) 19時00分 vsサガン鳥栖@Shonan BMW スタジアム平塚

記者サポーター:佐々木 駿