| 2018J1リーグ第2節 日時：3月2日(金) 19:03キックオフ 会場：等々力陸上競技場 湘南ベルマーレ 1-1 川崎フロンターレ 先週末から開幕した2018年のJ1リーグ。 共にJ2から上がってきたV・ファーレン長崎をホーム平塚に迎えての一戦は、新加入の韓国人FWイ・ジョンヒョプ選手のJリーグ初ゴール、途中出場のMF石川俊輝選手の決勝点を含む2-1というスコアを刻み、追いすがる相手を振り切る形での勝利で幸先の良いスタートを飾った我らが湘南ベルマーレ。 今節は今季初のアウェイゲームにして、今季から初導入の金曜日開催のナイトゲーム。 昨年のJ1リーグで最終節に逆転優勝を決めた国内有数の強豪チーム、川崎フロンターレのホーム等々力陸上競技場に乗り込み、試合の視察に訪れたヴァイッド・ハリルホジッチ日本代表監督の見守る中でジャイアントキリング(大物食い、大番狂わせ)を狙う闘いに挑みます。 新旧の日本代表選手と優良外国人プレーヤーを数多く揃えるホームの川崎に対し、アウェイの湘南ベルマーレは堅い守備陣形を整えながら能動的にボールを奪いに行く闘い方をチーム全員で愚直なまでに遂行。 我慢の時間帯が続くことも覚悟の上での闘い方の選択でしたが、選手たちが局面での戦いでデュエル(決闘という意味で、サッカーにおける1対1での球際の闘い)を臆することなく挑み、時間を上手く進めていきます。 一方の川崎は日本サッカー屈指のパスの名手にして、チームの象徴(バンディエラ)でもあるMF中村憲剛選手を中心にあの手この手を使って何度もベルマーレゴールに襲いかかりますが、度々飛んでくる危険なシュートを湘南ベルマーレの絶対的守護神GK秋元陽太選手が度重なるファインセーブで防ぎ、ゴールを割らせません。 後半に入ってもチームとして強固に闘い続けていたベルマーレでしたが、一瞬の隙を突かれて王者川崎に先制を許します。 後半11分、川崎フロンターレのMF家長昭博選手に左サイドでボールを持たれると、ゴール前でFW小林悠選手が巧みな駆け引きで自身のマークについていた湘南DF大野和成選手の前に走りこみゴールへの道筋を示し出すと、この小林選手の動きを見逃さなかった家長選手がピンポイントのクロスを送り、ボールを掻き出そうと飛び出してきた湘南GK秋元選手より先に小林選手が頭で合わせるファインゴール。 昨シーズンのJ1リーグMVPにしてリーグ得点王、日本代表にも名を連ねる川崎のエースのリーグ戦初ゴールで川崎のホームスタジアムが盛り上がりを見せます。 先制を許したアウェイの湘南ベルマーレは失点直後に右アウトサイドハーフのMF岡本拓也選手に替えて、サンフレッチェ広島から新加入のクロアチア人MFミハエル・ミキッチ選手を投入。 2012年からの4年間で3度のJ1リーグ優勝を果たした広島のサイド攻撃の中心選手として活躍し、圧倒的な走力と運動量で国内のサッカーファンを唸らしてきたスピードスターがベルマーレのユニフォームを袖に通し、満を持しての初見参。 勝利への意欲はまだ失っていない！という、メッセージを打ち出します。 右サイドのミキッチ選手とDF山根視来(みき)選手の“ダブル・ミキッチ”コンビと、左サイドのMF杉岡大暉選手が織りなすサイド攻撃からチャンスを作り出す湘南ベルマーレは後半21分、遂に王者川崎から同点弾を奪うことに成功します。 山根選手の強烈なミドルシュートからコーナーキックを獲得したベルマーレは、MF秋野央樹選手の正確な左足のキックから攻撃を展開し、川崎ゴール前でDFアンドレ・バイア選手が川崎DF奈良竜樹選手に競り勝ってヘディングシュートを放ちます。 このボールが至近距離に居た湘南FW松田天馬(てんま)選手の足元に飛んできますが、松田選手はこのボールを左足でピタッと止めて振り向き様に右足で川崎ゴールに思い切りよくシュートを放つと、このボールが川崎ゴールに突き刺さり、アウェイチームの喜びが一気に爆発。 前節は先制点をアシスト、そして今節は代表監督の目前でプロ初ゴールを決めるという大仕事をやってのけた松田選手の活躍でベルマーレが試合を振り出しに戻します。 追いつかれたホームの川崎は過去にリーグ得点王に3度も輝き、J1リーグの通算最多得点記録を現在でも更新中の元日本代表FW大久保嘉人選手を投入。 後半32分にはその大久保選手に決定的なヘディングシュートを打たれますが、このボールは湘南GK秋元選手の正面に飛び、窮地を免れます。 頭と身体の体力も限界が近づいてきた試合終盤、アウェイの湘南ベルマーレに逆転の大チャンスが訪れます。 後半45分、川崎の攻撃を食い止めたベルマーレは途中出場のFW野田隆之介選手に縦パスを送って攻撃を展開。 パスを受けた野田選手はボールを奪いにきた川崎DF奈良選手を上手にかわしてカウンターで独走。 野田選手はゴール前までドリブルで持って行ってシュートを放ちますが、川崎GK新井章太選手の股の間に当たったシュートはゴールの枠から外れてしまい、逆転弾を決めることは出来ず。 千載一遇のチャンスを決められなかったものの、試合を通して善戦といっても良い内容を残したベルマーレ。 スコアは1-1の引き分けでしたが、今季のJ1リーグでも優勝争いを演じるであろう川崎相手に堂々たる闘いを見せると共に、今後に向けて自信と勇気を持たせる実力を身につけて今節を終えることが出来ました。 試合を観ていて見栄えのある試合であったかとうかはわかりませんが、ただひたすらにひたむきに格上の選手達相手に立ち向かって走り続ける選手たちの姿には本当に心を熱くさせられました。 闘う姿勢に加えて、闘い方の幅も広げるという成長を見せてくれた湘南ベルマーレ。 選手もスタッフも“ALIVE”し続けてきたからこその実りある好ゲームだったと思います！ 今後のベルマーレの闘いからますます目が離せませんね！ J1リーグ戦の次節の試合は来週末の日曜日に行われますが、その週の半ばの水曜日の夜にJリーグカップのルヴァンカップが始まります。 過密日程、平日夜の試合にはなりますが是非ともスタジアムへ足を運んでいただいて、地域の誇りをかけて闘うベルマーレ戦士に応援の声を届けてくれると嬉しいです。  次回ホームゲーム：3月7日(水) 19時00分 vsサガン鳥栖@Shonan BMW スタジアム平塚 サポーター記者：佐々木 駿  |
| ? 2018-03-05 記 |
2018J1リーグ第２節川崎フロンターレ戦
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