2018YBCルヴァンカップ Dグループ第1節

2018YBCルヴァンカップ Dグループ第1節
日時：3月7日(水) 19:03キックオフ
会場：Shonan BMW スタジアム平塚

湘南ベルマーレ  1-0   サガン鳥栖

先週の金曜日に行われたJ1リーグ第2節、湘南ベルマーレは昨年のJ1リーグ王者の川崎フロンターレのホームスタジアムに乗り込み、チームとして強固な闘い方を実践して善戦を展開。
試合は1-1の引き分けに終わりましたが、今後に向けて大きな手応えを掴むことが出来た結果になりました。

その試合から中4日で行われるのは、J1リーグと並行して行われるYBCルヴァンカップ。
リーグ戦の合間を縫って試合が行われる過密日程になりますが、リーグ戦での出場時間が少ない選手が公式戦で輝ける数少ない場でもあります。
2年ぶりの参戦となったベルマーレはホーム平塚に、J1リーグ開幕2試合で2引き分けといまいち調子の上がらないサガン鳥栖との対戦となりました。

前の公式戦の川崎戦から先発メンバーを10人入れ替えたベルマーレは、地の利を生かしてキックオフ直後から躍動。
前半4分、ショートカウンターの流れからMF齊藤未月選手が得意の縦への推進力のあるフリーランニングで前線へ飛び出し、相手ゴールキーパーと1対1を迎えるビッグチャンス。
しかし、齊藤選手のシュートはサガン鳥栖GK権田修一選手が難なく防いで得点ならず。

それでもベルマーレは前半20分、右サイドからチャンスを作り、FW表原玄太選手からパスを受け取ったMF高山薫選手がペナルティエリア内でドリブルを仕掛けて相手ディフェンダーを1人かわし、左足でシュート！
このボールは鳥栖の守備陣にブロックされてしまいますが、ボールは山なりに弧を描いてゴールネットに吸い込まれます。
昨年は膝の大怪我により1年の大半を故障で棒に振ってしまったチームキャプテンの公式戦1年ぶりのゴールでホームのベルマーレが先制します。

ベルマーレがリードの1-0で折り返した後半、アウェイの鳥栖は後半11分に投入された交替出場のFWビクトル・イバルボ選手を攻撃の軸に据えて、試合の主導権を握ります。
元コロンビア代表で欧州でのプレー経験が豊富なイバルボ選手のプレーから鳥栖に決定機を演出されるものの、開幕から3試合連続先発フル出場中のDF山根視来(みき)選手を中心とした守備陣が身体を張った守備でゴールを割らせません。

後半22分、ホームのベルマーレは最初の交代枠で浦和レッズから新加入のMF梅崎司選手を投入。
元日本代表で国内のサッカーファンから広く名を知られたドリブラーが颯爽と登場。
ベルマーレサポーターが作った梅崎選手のチャント(応援歌)が大いに響き、平日夜のホームスタジアムが大いに盛り上がります。

両チームともに一進一退の攻防が続く中、後半アディショナルタイムにアウェイの鳥栖はゴール前での競り合いからFW池田圭選手が湘南ゴールの至近距離でボールを受け取り同点に追いつく絶好のチャンスを迎えますが、池田選手のシュートは湘南GK富居大樹選手が身体を投げ出してブロック！チームの大ピンチを救います！
J2のモンテディオ山形からの新加入、今季自身初のJ1リーグの公式戦を闘う富居選手のビッグセーブがチームの雰囲気を引き締めます。

試合は1-0のまま終了し、ベルマーレは公式戦のホームゲーム連勝、J1リーグとルヴァンカップ両方で幸先の良いスタートを切ることが出来ました。

今季初先発を飾った選手の中には市立長野高校から新加入のMF新井光選手や、順天堂大学から加入のDF坂圭祐選手、ベルマーレの下部組織出身で選手会長のDF岡崎亮平選手といった選手たちも居ましたが、この試合で光るプレーを見せてもリーグ戦のメンバーに入れる選手はごくわずか。
今年のチームの選手層の厚さを感じると共に、すでに生まれている熾烈な生き残り競争を改めて思い知らされた試合でもありました。
シーズンはまだまだ長いので、この試合に出られなかった選手たちの奮起にも期待して、監督の頭を大いに悩ませてもらいましょう！

次回のホームゲームは3月11日の日曜日、相手は大型補強を敢行し、リーグ戦の開幕から連勝スタートを切っているベルマーレと同じJ2昇格組の名古屋グランパスです！

この日は私たち日本国民にとって決して忘れることのない特別な1日です。
今、この瞬間の日常を過ごせていることに喜びを感じながら、“ALIVE”＝生きている、し続けていけばきっと何か良いことが皆さまの暮らしにもたらされるはずです。

そんな全力で“ALIVE”している湘南ベルマーレの闘いを、是非一度スタジアムへ足を運んで観戦していただき、日常に新しい刺激を与えるきっかけを見つけてきてほしいと思います！

次回ホームゲーム：3月11日(日) 16時00分 vs名古屋グランパス@Shonan BMW スタジアム平塚

サポーター記者：佐々木　駿