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2018J1リーグ第9節
日時:4月21日(土) 16:00キックオフ
会場:日産スタジアム

湘南ベルマーレ  4-4   横浜F・マリノス

前節、ホーム平塚にJ1リーグ首位のサンフレッチェ広島を迎えての一戦は0-2の敗戦。
広島戦から中2日のミッドウィークにアウェイで行われたルヴァンカップのサガン鳥栖戦では0-0の引き分け。
過密日程の中で厳しい闘いを強いられている湘南ベルマーレは今節、2002年のFIFAワールドカップの決勝戦が開催された日産スタジアムに乗り込み、横浜F・マリノスとの“神奈川ダービー”に臨みました。

他のチームとの勝ち点が詰まっている状況とはいえ、試合前の時点でベルマーレの順位は(18チーム中)15位、マリノスは16位、といったようにどちらも雰囲気の上がるダービーマッチを制し、今後の闘いに向けて今以上にモチベーションを上げて結果を残していきたいところ。

そんなダービーマッチの意気込みは試合が始まってから直ぐにスコアとなって現れます。
前半8分、マリノスのボール回しを左サイドの位置で止めた湘南MF菊地俊介選手が前線へ陣取っていた湘南FWアレン ステバノヴィッチ選手へパスを繋ぐと、ステバノヴィッチ選手が得意のドリブルで左サイドを疾走。
ショートカウンターを仕掛けてゴール前へ侵入し、右足のアウトサイドのパスを入れようとします。この浮いたボールがマリノスDF中澤佑二選手の頭に当たってマリノスゴールへと吸い込まれ、アウェイのベルマーレが幸先の良い形で先制点を奪います。

しかし、ホームの横浜F・マリノスも意地を見せます。前半27分、右サイドに張っていたMFオリヴィエ ブマル選手がボールを奪いにきた湘南の選手3人を置き去りにしてペナルティエリアへと侵入。ブマル選手のパスを受けたマリノスのチーム得点王、FWウーゴ・ヴィエイラ選手が鮮やかな右足のシュートを決めてあっさりと同点に追いつきます。

同点にされた直後のキックオフ、ベルマーレはマリノスの最終ラインへロングボールを送り込むとマリノスGK飯倉大樹選手がペナルティエリア外へ飛び出してクリアを試みます。
が、このクリアが中途半端なところに行ってしまい、ボールが転々とする先に居た菊地選手がダイレクトシュート!
ゴルフのロングパットのようなロングシュートはコロコロと無人のマリノスゴールに転がっていき、ベルマーレが勝ち越しに成功します。

さらに前半41分、ベルマーレはマリノスの高い最終ラインの裏を巧みに突く攻撃を展開。MF岡本拓也選手のパスに反応したステバノヴィッチ選手が抜け出し、キーパーとの駆け引きを制して来日初ゴールを決めます!

これでスコアは3-1。ベルマーレの試合になるかと思われましたが、地力に勝る相手に2点リードしたことで逆にチームの心に隙と温度差が生じてしまいます。
すると前半44分から2分の間にマリノスのウーゴ・ヴィエイラ選手に立て続けにゴールを許し、リードはわずか4分で消えてしまいます。

前半終了間際に同点に追いつかれて意気消沈…かと思われた前半のアディショナルタイム、ベルマーレはマリノスのゴール前まで攻め込んで再び決定機をつくると、最後はステバノヴィッチ選手が冷静にゴールへ流し込むシュートを決め、前半終了時点でスコアは4-3。
前半だけで両チームに7得点も生まれる通称“馬鹿試合”が展開され、ダービー特有のテンションの高さが伝わる45分間となります。

しかし後半は地力と体力で勝るホームのマリノスが圧倒的にボールを支配。
後半12分にコーナーキックからDFミロシュ デゲネク選手が同点ゴールを決めて4-4に追いついてからはベルマーレの選手たちをほぼ自陣に追い込むハーフコートゲームを展開し、勝ち点3を奪いに畳み掛けます。

再三のマリノスの揺さぶりに苦労しながらも、最後の場面で身体を張り続けてひたすら耐えるベルマーレ。少ない好機を生かしたいところではありましたが、相手ゴールに向かうまでの圧力を上げることができずに、辛抱して我慢するという時間が続きます。

結局試合は4-4のまま終了。
前半は7得点も生まれる壮絶な撃ち合い、後半はホームチームがアウェイチームを圧倒して攻め続けながらも得点は1点のみ、という二面性が表れたエンターテイメント性溢れるダービーマッチとなりました。

試合後、湘南ベルマーレの曺貴裁(ちょう・きじぇ)監督は前半41分に3-1にしてからの試合運びについて言及。自分も含めて選手たちも成熟した大人ではなく子供だった。少年よ大志を抱け、ではないが目をキラキラさせたまま世の中を変えていってほしい、とコメント。

ベルマーレのようなチームスタイルで生き抜いていくには今そこに存在している環境を楽しめることが出来るか。そこから成功しても失敗しても自分たちのやり方を上手く昇華していくことが出来ていくのか。
やらない後悔よりやった後悔の方が大事ではあるけれど、状況を見極める頭と見抜く眼がレベルアップには欠かせない、という思いが込められていると個人的には解釈しています。

まだまだ厳しい闘いは続きますが、チームが良い結果を生み出せるようにチーム関係者一丸で前に進んでいきたいと思います!

次節は中3日の水曜日の夜のホームゲーム、相手は今季は下位に沈んでいるガンバ大阪です。
平日夜の試合ではありますが、1人でも多くの方にスタジアムへと足を運んでいただき、地域の誇りを賭けて闘っているチームへの後押しをしてくれると嬉しいです!

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サポーター記者:佐々木 駿

次回ホームゲーム:4月25日(水) 19時00分 vsガンバ大阪  Shonan BMW スタジアム平塚
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 ? 2018-04-23 記