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2018J1リーグ第11節
日時:4月28日(土) 16:04キックオフ
会場:埼玉スタジアム2002

湘南ベルマーレ 1-0 浦和レッズ

前節、ホーム平塚で行われたガンバ大阪戦はMF菊地俊介選手の2試合連続ゴールを守っての1-0での勝利。前身のベルマーレ平塚時代から遡り、ガンバ大阪戦では19年半ぶりの公式戦勝利という、歴史的な勝利を挙げた湘南ベルマーレ。
今節は国内有数のビッグクラブ、昨年のAFCチャンピオンズリーグで10年ぶりの優勝を飾った浦和レッズとの対戦。
今季初の連勝とアウェイ戦初勝利を狙いに行く闘いに臨みました。

前半から試合を優位に進めたのはホームの浦和レッズ。
昨シーズンまで3年間湘南ベルマーレに期限付き移籍で在籍し、日本代表候補に選ばれていた頃の輝きを取り戻すまでの復活を遂げたMF山田直輝選手、ベルマーレの下部組織出身でトップチームでも主力選手として活躍し、サッカー選手として大きなステップアップを果たしたDF遠藤航選手、MF菊池大介選手といったベルマーレと縁の所縁もある選手たちが古巣相手に成長した姿を見せようと奮闘。
日本代表経験者のMF柏木陽介選手、MF阿部勇樹選手、FW興梠慎三選手、FW武藤雄樹選手らが絡む攻撃でベルマーレに揺さぶりをかけてきます。

それでも、2試合負けなしのベルマーレは浦和の攻撃に慌てることなく対応出来た上に、浦和の一瞬の隙を突くことにも成功します。
前半30分、3バックの右に入っているDF山根視来(みき)選手がボールを持ち運んで浦和守備陣の隙を探していると、最終ラインの裏に空いてあるスペースを見つけて球足の速いスルーパスを送ります。
このボールに反応したのは今季初先発のベテランサイドアタッカーのMFミキッチ選手。
持ち味の俊足を飛ばして右サイドから最終ライン裏のスペースへ抜け出し、ゴール前へ走り込んできた味方選手へラストパスを送ります。
このパスを合わせる為に後方から勢いよく走り込んできたのはMF石川俊輝選手。
石川選手はミキッチ選手からの“頼むぞ、決めてくれ!”というメッセージのこもったボールを右足で正確に浦和ゴールに突き刺し、自身のリーグ戦今季2ゴール目でチームに値千金の先制点をもたらします。

前半はベルマーレが1点リードしたまま終了。
迎えた後半は選手の質の高さとホームの地の利を生かした浦和がボールを長く支配して同点ゴールを奪いに何度も湘南ゴールに襲いかかりましたが、幾度となく訪れるピンチにもベルマーレ戦士たちは臆さずに立ち向かい、身体を張った懸命のプレーで無失点の時間を長く過ごします。

何度も危ない場面はありましたが、結局浦和の選手たちはベルマーレの守るゴールへの守備網を破ることは出来ず、試合は終了。
湘南ベルマーレとしては埼玉スタジアムでの対浦和レッズ戦初勝利、前身を含めてもリーグ戦20年9ヶ月ぶりの勝利を果たし、2戦連続でクラブの発展を象徴するメモリアルな試合となりました。

試合終了の笛が鳴った瞬間に多くの選手が倒れこみ、ベルマーレの闘いをずっと見守り続け、90分以上文字通り支え続けたサポーターたちの中には目に涙を浮かべる人たちも居ました。

不器用で不恰好に見えたとしても、ユニフォームが泥だらけになるくらいに集中して相手に立ち向かい続けた選手たちの闘っている姿にそれだけ心を打たれたのであり、走り続ければどんな強大な相手であっても良い結果がついてくる、ということをベルマーレというチームが証明してくれました。

湘南ベルマーレというチームは決して順風満帆な道を歩んできたチームではありませんが、そのぶん数々の危機を乗り越えて強くなってきた、まさに1人の人間のようなチームです。

人間臭い魅力の詰まったチームだからこそ人の心を動かし、多くの人たちの人生に多大なる影響を与えてくれるのではないかと思います。
こんなチームが地元にあるのは誇れることです。地域の“魂”が宿っているのですから。
今後の闘いから目が離せなくなるのは間違いないですね!

次節からの直近2試合はホームゲーム連戦となります。
今年の大型連休は家族や友人を連れてスタジアムへと足を運んでいただき、J1の舞台で躍動するベルマーレ戦士達をほんの少しの想いから後押ししてくれると嬉しいです!

2018J1 11 640

サポーター記者:佐々木 駿 
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 ? 2018-05-07 記