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2019J1リーグ第3節
日時:3月9日(土) 16:03キックオフ
会場:カシマスタジアム

湘南ベルマーレ 0-1 鹿島アントラーズ

J1リーグ開幕2試合を終えて1勝1敗。J1第2節のFC東京戦から中3日の3月6日(水)に行われたJリーグYBCルヴァンカップグループステージA初戦、前回王者としてJ2のV・ファーレン長崎と対戦した我らが湘南ベルマーレ。
今季公式戦初出場のFW梅崎司選手のゴールで幸先よく先制はしたものの、試合終了間際に長崎に逆転を許し、カップ戦の初戦を落としてしまいます。

自分たちの油断と慢心から招いた“もったいない”試合から中2日、チームに漂いそうな嫌な流れを払拭するべく、26年目を迎えたJリーグ史上最もタイトルの獲得数が多い、昨年のACL(アジアNo.1のクラブを決めるカップ戦)で優勝を果たした鹿島アントラーズの本拠地に乗り込み、必勝を期するアウェイゲームに臨みます。

前半から優位に進めたのはアウェイのベルマーレ。開幕2試合で3得点を挙げているFW武富(たけとみ)孝介選手最前線のFW山﨑凌吾選手、リーグ戦今季初先発出場のFW野田隆之介選手の3トップに、右サイドの岡本拓也選手と左サイドの杉岡大暉(だいき)選手、中盤の底の位置(ボランチ)でコンビを組むMF菊地俊介選手とMF齊藤未月選手たちが状況に応じながら連動性のあるプレーで鹿島陣内で上手く攻撃を展開し、先制点を狙いに行きます。

攻勢に出ていたベルマーレでしたが、前半28分にベルマーレの最終ラインの一角を務めるDF大野和成選手のパスミスから鹿島に速攻を浴びて決定機を許しますが、鹿島FW伊藤翔選手のシュートはベルマーレの守護神GK秋元陽太選手がセーブ。その後も度々訪れた危ない場面でも秋元選手を始め、DF山根視来(みき)選手、J1の清水エスパルスから今季移籍加入し、この試合が移籍後初出場となったDFフレイレ選手の身体を張った守備で鹿島の攻撃を食い止めます。

しかし、前半終了間際にベルマーレの岡本選手が反則を取られ、この試合2枚目の警告を受けて退場処分の判定。
程なくして前半終了のホイッスルが鳴らされましたが、試合巧者として日本のサッカーファンに幅広く認知されている鹿島を相手に残りの45分を1人少ない10人で闘うことになってしまいます。

後半開始からは武富選手が右サイドの位置まで下がってなんとかやり繰りは出来ていましたが、後半12分に鹿島にパスを数多く回されて幅広く揺さぶられたところを、最後は鹿島DF安西幸輝選手に得点を許し、ただでさえ劣勢のベルマーレがさらに厳しい状態に追い込まれます。

1人少ないながらも何とかして勝ち点を持ち帰りたいベルマーレは失点直後に野田選手に替えてFW梅崎司選手、その10分後には武富選手に替えて長崎総合科学大学附属高校から加入した高卒ルーキーのMF鈴木冬一(といち)選手の2人をピッチへ送り出し、ボール扱いに長けていて尚且つ単独での局面打開を厭わない選手を入れて攻撃の活性化を図ります。

無情にも時計の針が進む中、ベルマーレは決定機はおろか、チャンスを作ることすら出来ません。さらに、ホームの鹿島が試合巧者の名に恥じない駆け引きの上手さを見せつけ、巧みに時間を使う闘い方、通称“鹿島る”サッカーで確実に勝ち点3をもぎ取りにかかります。

残り10分を切ったところでベルマーレは最終ラインのフレイレに替えて196センチのチーム最長身FW指宿(いぶすき)洋史選手を投入。
最後まで同点ゴールを狙い続ける意欲は示しましたが、鹿島の堅固な守備を崩すまでには至らず、0-1のまま試合は終了。試合の途中で1人少なくなったとはいえ、公式戦3連敗というなんとも残念な結果に終わってしまいました。

試合に敗れはしたものの、終了の笛の音と同時に倒れこむまで走り続けた選手たち。そんな選手たちの全力で闘う姿勢を肌で感じ取ったサポーターは拍手で出迎え、選手とスタッフがベンチに下がるまでの間、

“さあ行こうぜ俺たちの誇り湘南”
“緑と青の俺たちの全て”
“何も恐れず最後まで走り抜け”
“突き進めただ勝利だけを目指し”
“最後に踊るため俺たちは歌うのさ”
“勝利を掴みとれ共に闘おう”

というチームを鼓舞するチャント(応援歌)を歌い続け、何が起ころうと最後までチームを、クラブをサポートする、という決意と信念を見せれたことで、少しでもその想いが心に響いた選手も居たはずです。

人生と一緒でいい事ばかり起きるわけではないですが、誰かの為に自分のチカラを存分に発揮できた時、自分にも周囲の人たちにも良い結末というのは訪れるのではないでしょうか。
ここからまたひとつ前進してほしいですね!

次の公式戦からはホームゲーム連戦になります!
13日(水)の夜7時からルヴァンカップグループステージ第2節の横浜F・マリノス戦が、17日(日)の夕方5時からJ1リーグ第4節のベガルタ仙台戦が行われます!

チーム状況は芳しくないところがありますが、地域とクラブの誇りを胸に闘い続けるベルマーレ戦士たちを鼓舞すべく、是非ともShonan BMW スタジアム平塚に是非足を運んでみてください!

次回ホームゲーム:3月13日(水) 19時00分 vs横浜F・マリノス@Shonan BMW スタジアム平塚

J1リーグ次節:3月17日(日) 17時00分 vsベガルタ仙台@Shonan BMW スタジアム平塚

記者サポーター:佐々木 駿