2017J2リーグ第28節
日時：8月16日(水) 19:03キックオフ
会場：フクダ電子アリーナ
湘南ベルマーレ 1 - 0 ジェフユナイテッド千葉
前節、アウェイで行われたV・ファーレン長崎との対戦でDF島村毅選手の挙げた2得点を守り、安定した実力を発揮しながらJ2リーグの首位を維持している湘南ベルマーレ。
アウェイ連戦となった今節はJ1昇格プレーオフ圏内にまで順位を上げ、今季ここまでホームゲーム負けなしと、ホームで絶対的な強さを誇るジェフユナイテッド千葉との対戦となりました。
平日夜のアウェイゲームにも関わらず1500人以上のベルマーレサポーターが乗り込み、試合前から気分を高揚させる雰囲気を創り上げて、霧雨の降りしきるスタジアムが熱気に包まれます。
試合開始早々から流れを作ったのはホームのジェフユナイテッド千葉。
前回の対戦の時とはまったく違うやり方で臨みながらも、移籍加入の選手たちを巧みに集団にはめ込むチーム作りが浸透しており、ホームスタジアムの勢いを背中に圧されながら湘南ベルマーレゴールに襲いかかります。
前半だけでもジェフ千葉の攻撃の要のFW船山貴之選手、FW清武功暉選手に決定機が訪れますが、湘南ベルマーレGK秋元陽太選手がファインセーブを連発。
放たれたシュートがポストやゴールバーに当たる幸運にも恵まれ、0-0のまま前半が終了します。
後半開始から湘南ベルマーレはMF齊藤未月選手に替えてMF石川俊輝選手を、後半15分にはFW表原玄太選手に替えてFW野田隆之介選手を投入して中盤と前線を活性化しようと試みますが、ジェフ千葉の勢いある闘い方の前に沈黙。
試合を通して攻め込まれる場面がほとんどという苦しい局面に立たされますが、GK秋元陽太選手、DFアンドレ・バイア選手、DF島村毅選手といった経験豊富な選手たちが身体を張ったプレーでチームを鼓舞。
チーム全体で必死にファイティングポーズを取り続けます。
そして後半33分、湘南ベルマーレの曺貴裁(ちょう・きじぇ)監督が勝負に出ます。
最後の交代枠として、チームトップスコアラーのFWジネイ選手に替えてFWドラガン ムルジャ選手をピッチに送り出します。
すると後半37分、湘南ベルマーレはコーナーキックを獲得し、MF秋野央樹選手が左足で正確なボールをゴール前まで送り込むと、上手く相手守備陣のマークを外したFWドラガン ムルジャ選手がヘディングシュート！
湘南ベルマーレのこの試合初の枠内シュートがジェフ千葉ゴールを揺らし、今夏に湘南ベルマーレにやってきたFWドラガン ムルジャ選手の加入後初ゴールで終始劣勢だった湘南ベルマーレがアウェイゲームで貴重な先制点を奪います！
内容では圧倒していたのに数少ないピンチで失点してしまったジェフ千葉。
首位チームとの差を引き離されない為に攻勢を強めて最後までプレーし続けましたが、湘南ベルマーレの集中が切れることはなく、1-0のまま試合終了！
ジェフ千葉に試合を支配され続けながらも、たった1度のチャンスをモノにした湘南ベルマーレ。勝ち点を59に伸ばすだけでなく、2位のアビスパ福岡が敗れたことで勝ち点差を4に広げることが出来ました。
ホームチームが試合を通して躍動していてアウェイのベルマーレサポーターとしてはモヤモヤする時間しかなかったという印象でしたが、その状況を一変させてくれたのは、移籍後初ゴールが貴重な決勝点となったセルビア人FWドラガン ムルジャ選手。
この試合唯一と言っても良い湘南ベルマーレの決定機を生かした実力は言うまででもないですが、ゴールを挙げた直後にベルマーレサポーターが歌ったムルジャ選手のチャント(応援歌)を聴いた瞬間に「もっともっと聴かせてくれ！」と言わんばかりに両耳の後ろに手を添え、「またここから俺たちを奮い立たせてくれ！！」とサポーターを煽ってチーム全体を鼓舞。
その姿に痺れなかったベルマーレサポーターは居なかったと思います。
ベルマーレのサッカーに日々努力しながら適応しつつ、酸いも甘いも噛み分けた“リアル・ストライカー”の実力の一端を見せてくれたドラガン ムルジャ選手の今後のゴールラッシュに大きく期待したいですね！
アウェイ連戦を終え、次節はホームゲームのロアッソ熊本戦。
夏場の過密日程の締めくくり。そしてこの試合は平塚市民デーとなっております。
平塚市に在住、在勤、在学の方は普段よりもチケットがお安く手に入ります。
J1昇格に向けて邁進するチームを支えていく為にも、1人でも多くのお客様に是非スタジアムに足を運んで頂いて、大きな力を結集させて選手たちを後押しして頂きたいと思います。
次節：8月20日(日) 19時00分 vsロアッソ熊本@Shonan BMW スタジアム平塚
サポーター記者：佐々木駿
